<b>乳酸菌がチーズの製造と品質に及ぼす影響 </b>

  • 三浦 孝之
    日本獣医生命科学大学 応用生命科学部 食品科学科 乳肉利用学教室
  • 阿久 澤良造
    日本獣医生命科学大学 応用生命科学部 食品科学科 乳肉利用学教室

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Effect of lactic acid bacteria on the production process </b><b>and quality of cheese </b>
  • Effect of lactic acid bacteria on the production process and quality of cheese

抄録

ナチュラルチーズの種類は1000 以上とされるが、製造に必要な原材料は乳、凝乳剤、乳酸菌等の微生物および塩のみである。とくに乳酸菌はナチュラルチーズ製造時に重要な働きを示すだけでなく、製品の品質に及ぼす影響が大きい。Lactococcus 属、Leuconostoc 属を主体とした乳酸菌スターターは製造工程において原料乳のpH 低下および良好な凝乳反応を促し、乳酸菌由来のタンパク質分解酵素はチーズのテクスチャーや風味に多大な影響を示す。さらに乳タンパク質の分解産物であるアミノ酸はアミノ基転移酵素(AT 酵素)による異化作用を受け、セミハード・ハードタイプチーズの特徴的な芳香成分生成に関わる。Lactococcus 属のAT 酵素は良く研究されており、分子量38-43.5 kDa のサブユニットが2-4 量体を形成している。 またLactobacillus 属のLb. paracasei subsp. paracasei からもAT 酵素活性が示され、これらの酵素および菌株がチーズの品質に及ぼす影響について研究が進められている。

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参考文献 (15)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679445939200
  • NII論文ID
    130004688229
  • DOI
    10.4109/jslab.22.93
  • ISSN
    21865833
    1343327X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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