空気とヒト : 生理的立場から

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タイトル別名
  • Air and Human Beings : from the Physiological Viewpoint
  • クウキ ト ヒト--セイリテキ タチバ カラ

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抄録

日本人が普通に生活をしている場合1日の呼吸量は約15m^3であり,生涯では41万m^3もの空気を吸入する。空気は窒素,酸素,炭酸ガスの他に微量のガスから成り立つが,生命を維持するのに必要な酸素の他に空気中には多くの有害な化学物質や粒子状物質が混在しそれらを同時に吸入していることになる。空気とヒトとの関係を考える上で呼吸の仕組みやガス交換の仕組みを理解することが重要である。狭義の呼吸は生体と外界とのガス交換である外呼吸のことを言う。気道系は,鼻,口から始まり気管に至る。気管は左右2つの気管支に分枝し,さらに細い気管支を経て肺胞につながる。肺胞は一層の呼吸上皮細胞から成り,内面の総面積は約100m^2に達する。肺胞は肺毛細血管に取り巻かれており,CO_2の肺胞内への拡散とO_2の血液への取り込みが可能となる。呼吸機能検査で指標となる各種用語の意味,空気中の酸素分圧の意義を解説し,人為的な有害なガス状物質,粒子状物質の生体内挙動を解説した。

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