フッ化カルシウム晶析法に適用可能なフッ素イオン濃度範囲の検討

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タイトル別名
  • Investigation of the Range of Fluoride Ion Concentration Applicable to Calcium Fluoride Crystallization
  • フッカ カルシウムショウセキホウ ニ テキヨウ カノウ ナ フッソ イオン ノウド ハンイ ノ ケントウ

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説明

フッ素イオンを晶析法により分離除去する方法において,晶析に適用できるフッ素イオン濃度とカルシウムイオン濃度の範囲を検討した.まず,種晶を添加しない実験で,初期フッ素イオン濃度とカルシウムイオン濃度を変えて,撹拌後のフッ素イオン濃度を検討して,フッ素イオンがカルシウムイオンと反応してフッ化カルシウムの沈殿を生成してフッ素イオン濃度が低下しはじめるときの初期フッ素イオン濃度とカルシウムイオン濃度の関係を求めた.次に,種晶を添加した実験を,種晶を添加しない実験と同一条件で行って,フッ素イオンがカルシウムイオンと反応してフッ化カルシウム結晶を種晶上に析出してフッ素イオン濃度が低下しはじめるときの初期フッ素イオン濃度とカルシウムイオン濃度の関係を求めた.この両者の実験結果から,フッ化カルシウムの過溶解度線を作成して,溶解度線と過溶解度線の間の準安定域を明らかにした.この結果から,晶析可能なフッ素イオン濃度は,3 mmol/l以下であることがわかった.<br>実験後のフッ化カルシウム結晶のXRDを測定した.その測定結果から,実験後のフッ化カルシウム結晶のメインピーク値が文献値と一致し,フッ化カルシウムであることが確認できた.

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