説明
本研究では, 非定常性を有する津波を対象に家屋の抵抗を合成等価粗度を用いてモデル化した. モデルに含まれる抵抗係数は水理模型実験より算定した. このモデルを津波遡上計算に取り入れ, 浸水深や遡上域がどの程度変化するのかを空間格子幅に着目して従来の方法と比較したところ, 格子幅が50m (家屋スケールの5倍程度) よりも小さい場合に最大浸水深と最大遡上距離の精度が向上し, それよりも大きな格子幅では従来モデルを用いたほうが良好な結果が得られた. 仙台湾沿岸における津波遡上計算では, 家屋と樹木の抵抗を合成等価粗度により評価した. 従来の一定粗度を用いた計算結果と比較すると遡上域が大きく減少することがわかった.
収録刊行物
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- 海岸工学論文集
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海岸工学論文集 49 276-280, 2002
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679526888320
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- NII論文ID
- 130003807465
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- ISSN
- 18848222
- 09167897
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可