C. P. 樹脂の化学的性質(第1報)

書誌事項

タイトル別名
  • Chemical Nature of C. P. Resin. Part I
  • C.P.ジュシ ノ カガクテキ セイシツ 1
  • Adsorption of Carbonyl Compounds
  • アクリル酸系樹脂のカルボニル吸着反応について

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説明

カルボニル化合物を選択的に吸着する化学的に活性な樹脂のうち,アクリル酸エチルと,D. V. Bとの共重合物よりつくったアクリル酸ヒドラチド型樹脂のカルボニル吸着反応について検討を行った.<br> (1) この型の樹脂lgはアセトン7.58m.eq/g,グルコース5.11m.eq/gの吸着容量をもち,このように.吸着容量は両者の間で相当異ることが認められた.<br> (2) アセトン吸着反応は速く, 30分間で吸着はほぼ平衡に達するがグルコースでは24時間を必要とした.アセトンとグルコースの吸着反応の初速度は, 0.1M以下のグルコース溶液を除き抛物線拡散式に適うことが認められ,このことから樹脂の反応速度は拡散によって律速されているものと考えられる.<br> (3) 等温吸着量の測定結果, Freundlichの吸着等温式に適することが認められた.<br> (4) 反応温度の効果はアセトン,グルコースとも影響をうけることが認められた.<br> (5) カルボニル吸着反応の最適pHは,アセトンではpH 4.0が吸着速度および平衡吸着量で最高の値を示したが,pH 2~6の間では吸着量もあまり大差のない良い結果を示した.

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