経腸栄養剤中のコリンの吸光光度定量

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タイトル別名
  • A Spectrophotometric Assay for Choline in Enteral Nutrition
  • ケイ チョウ エイヨウザイ チュウ ノ コリン ノ キュウコウ コウド テイリョウ

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説明

コリンにコリンオキシダーゼ(ChO)を作用させ生成した過酸化水素が,ペルオキシダーゼ(POD)存在下,3-(N-エチル-3-メチルアニリノ)-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸ナトリウム二水和物(TOOS)を縮合させ,生成した色素を吸光光度法により測定することによって,経腸栄養剤中の重酒石酸コリンを定量する方法を開発した.経腸栄養剤は測定対象物質(重酒石酸コリン)以外に多くの有効成分を含有していることから,共存物質の影響による定量障害が確認されたが,共存物質由来の吸光度を補正する評価方法により適切な測定条件を見いだした.開発した定量法にて,分析法バリデーション及び市販のエレンタール®配合内用剤の実測定を実施したところ,良好な結果を得た.本法は,肝不全用成分栄養剤へパンED®配合内用剤中のコリン定量にも適用可能であり,栄養剤やサプリメント中のコリン定量法として有用と思われる.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 63 (9), 743-749, 2014

    公益社団法人 日本分析化学会

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