一過性に著明な間質性肺炎像と胸水中の Immune Complex 高値を呈した慢性関節リウマチの一症例

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タイトル別名
  • A Case Report of Rheumatoid Arthritis Associated with Marked Interstitial Pneumonia and Pleural Effusion in which Significant Increase of Immune Complex was Demonstrated
  • 一過性に著明な間質性肺炎像と胸水中のImmune Complex高値を呈した慢性関節リウマチの1症例
  • イッカセイ ニ チョメイ ナ カンシツセイ ハイエンゾウ ト キョウスイチュウ

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説明

症例は79歳, 男性。classical RA (stage III, class III)の診断確定1カ月後に乾性咳嗽と労作時息切れが出現し, 胸部レ線上両側上中肺野に著明な粒状・網状陰影が認められ, 1カ月後には同上陰影の増悪, 両側横隔膜の挙上, さらに胸水貯溜が出現した。検査所見上, γ-グロブリン高値, RAHA高値, 血清補体価の低値, 血中免疫複合体(IC)高値を呈し, 胸水は滲出液で胸水中に著明なIC高値, 低補体価を認めた。経皮的胸膜・肺生検にて線維素線維性胸膜炎と間質性肺炎像を認め, RAに伴う肺・胸膜病変と診断し, その成因に免疫複合体の関与が推定された。プレドニソロン大量投与にて関節症状, 呼吸器症状は消失し, 胸部レ線上胸水の減少, 間質性肺炎像の改善をみている。文献上, 胸水中にこのようなIC高値をみたrheumatoid lungの報告例はなく, 貴重な症例と思われたので, その詳細を報告した。

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