2つのIRI測定法の違いによりインスリンアナログ製剤によるfactitious hypoglycemiaが疑われた糖尿病の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Type 2 Diabetes Mellitus Presenting as Factitious Hypoglycemia by Insulin Analog Injection Using Differences in Two Types of IRI Measurement
  • 症例報告 2つのIRI測定法の違いによりインスリンアナログ製剤によるfactitious hypoglycemiaが疑われた糖尿病の1例
  • ショウレイ ホウコク フタツ ノ IRI ソクテイホウ ノ チガイ ニ ヨリ インスリンアナログ セイザイ ニ ヨル factitious hypoglycemia ガ ウタガワレタ トウニョウビョウ ノ 1レイ

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説明

症例は43歳,女性.2002(平成14)年に糖尿病を指摘され,2008(平成20)年5月,血糖コントロール目的でA病院に入院.インスリン計154単位/日にても血糖高値であり,検査のため絶食とされた際,血糖51 mg/dlと低血糖となった.その後も低血糖が遷延したため,インスリン製剤,経口血糖降下薬は全て中止され,50%ブドウ糖液持続投与にもかかわらず連日随時血糖30∼160 mg/dlで経過した.低血糖精査目的にて当院に転院後も,26∼60 mg/dlの低血糖を認めた.インスリンアナログ製剤を反映する測定法では,免疫活性インスリン(IRI)値が30∼1,300 μU/mlと高値であったが,反映しない測定法では<0.2∼30 μU/mlであることが判明し,インスリンアナログ製剤自己注射によるfactitious hypoglycemiaが疑われた.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 52 (9), 793-798, 2009

    一般社団法人 日本糖尿病学会

参考文献 (13)*注記

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