トレーランG<sup>®</sup>とブドウ糖を用いた経口糖負荷試験にて乖離がみられた症例

  • 徳山 芳治
    千葉中央メディカルセンター糖尿病センター
  • 石塚 俊治
    千葉中央メディカルセンター糖尿病センター
  • 金塚 東
    千葉中央メディカルセンター糖尿病センター

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Impaired Glucose Tolerance Showing Blunt Response to Oral Glucose Tolerance Test Loading Partially Hydrolyzed Starch, Trelan-G<sup>®</sup>, but Acute Response to Glucose
  • 症例報告 トレーランGとブドウ糖を用いた経口糖負荷試験にて乖離がみられた症例
  • ショウレイ ホウコク トレーラン G ト ブドウトウ オ モチイタ ケイコウ トウ フカ シケン ニテ カイリ ガ ミラレタ ショウレイ

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説明

症例は45歳女性. 巨大児出産歴あり. 父親が糖尿病. 職場検診で尿糖陽性を指摘され来院. トレーランG®を用いた経口糖負荷試験 (OGTT) では負荷後の血糖の上昇が全くみられなかったが, ブドウ糖を用いた試験では正常反応, マルトースを用いた試験では遅延反応を示した. 経静脈糖負荷 (IVGTT) によるインスリン分泌能とミニマルモデル解析では耐糖能異常を示した. 本症例では, 多糖類の分解吸収障害のために, トレーランG®負荷では吸収が遅延し, ブドウ糖負荷と乖離したと考えられた. OGTTでは異常なくても, IVGTTを用いた解析では異常を示す場合があり, 耐糖能障害が疑われる場合はIVGTTがその診断に有用であろう.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 48 (2), 131-134, 2005

    一般社団法人 日本糖尿病学会

参考文献 (8)*注記

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