書誌事項
- タイトル別名
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- External Validation of a Nomogram Predicting Disease-free Survival after Curative Resection of Liver Metastasis from Colorectal Cancer
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説明
目的:全国11施設の2000~2004年の症例を対象とした再発予測因子の検討から,大腸癌肝転移切除後の無病生存を予測するノモグラムが報告された.この外的妥当性をFOLFOXなどの新規化学療法が一般化された2005年以降の症例で検証した.方法:2005年1月から2009年11月までに当院で初回肝切除を施行した大腸癌肝転移症例50例を対象とした.結果:全切除症例の3年無病生存率は48.0%,無病生存期間は中央値25.9か月であった.Concordance index(C-index)は0.54であった.再発群(n=27)と非再発群(n=23)の比較ではスコアは平均6.96対5.26(P=0.25),スコア5点以下と6点以上の比較では無病生存期間は中央値51.2か月対21.7か月(P=0.43)と有意差を認めなかった.術前にFOLFOXまたはFOLFIRIを施行した症例を,その効果により奏効群(n=10)と非奏効群(n=14)に分けて比較すると術前スコアは平均7.40対7.92(P=0.84)と有意差を認めなかったが,3年無病生存率は70.0%対28.6%(P=0.02)と有意に奏効群で良好であった.結語:本検討から周術期補助療法施行例へのノモグラムの応用は慎重にあるべきと考えられた.周術期の新規化学療法が肝切除後の無病生存に影響している可能性があり,新たなノモグラムの必要性が示唆された.
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 47 (9), 467-476, 2014
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679894524160
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- NII論文ID
- 130004691692
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可