高用量ベクロメタゾン吸入中の喘息症例における1/2用量フルチカゾン1日2回, および1日1回投与の有用性

  • 長谷川 幹
    神戸市立中央市民病院呼吸器内科:西日本臨床喘息研究会
  • 富井 啓介
    天理よろづ相談所病院呼吸器内科:西日本臨床喘息研究会
  • 菊本 直樹
    鳥取生協病院内科:西日本臨床喘息研究会
  • 坂本 廣子
    西神戸医療センター呼吸器内科:西日本臨床喘息研究会
  • 前川 豊行
    平島病院内科:西日本臨床喘息研究会
  • 片山 覚
    公立八鹿病院内科:西日本臨床喘息研究会
  • 亀井 雅
    香川県立中央病院:西日本臨床喘息研究会
  • 坂本 幸裕
    阿南共栄病院:西日本臨床喘息研究会
  • 藤井 宏
    神戸市立西市民病院:西日本臨床喘息研究会
  • 石原 享介
    神戸市立西市民病院:西日本臨床喘息研究会

書誌事項

タイトル別名
  • EFFECT OF FLUTICASONE PROPIONATE AT HALF DOSE OF BECLOMETHASONE DIPROPIONATE DIVIDED TWICE DAILY AND ONCE DAILY IN ASTHMATICS INHALING BECLOMETHASONE DIPROPTONATE 800 μg DAILY OR MORE
  • コウヨウリョウ ベクロメタゾン キュウニュウ チュウ ノ ゼンソク ショウレイ ニ オケル 1/2 ヨウリョウ フルチカゾン 1ニチ 2カイ,オヨビ 1ニチ 1カイ トウヨ ノ ユウヨウセイ

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説明

beclomethasone dipropionate (BDP) 800μg/day以上を使用中の喘息症例47例を対象に,BDPで4週間治療 (BDP期) した後にこれを1/2用量のfluticasone propionate (FP) 1日2回投与に変更して4週間治療し (FP2期),さらに同用量のFPの1日1回投与に変更して4週間観察して(FP1期),各治療期間の有用性を比較検討した.FP2期におけるピークフロー値(PEF,329vs. 306L/min), FEV_1(1.87vs. 1.76L),症状スコア(3.6vs. 6.0/週),β_2刺激薬使用回数(2.7vs. 4.5回/日)は,すべてBDP期に比べて有意に良好であった.FP1期とFP2期とでは,これらの評価項目に有意差は認められなかった.FPは,1日2回投与では倍量のBDPよりも高い臨床効果を有しており,1日2回投与を1回投与に変更しても,少なくとも短期的には同等の有用性が得られるものと考えられた.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 50 (4), 379-384, 2001

    一般社団法人 日本アレルギー学会

参考文献 (11)*注記

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