複数の凝固因子インヒビター偽陽性を示したループスアンチコアグラント・低プロトロンビン血症症候群

DOI Web Site PubMed 被引用文献1件 参考文献15件

書誌事項

タイトル別名
  • Lupus anticoagulant-hypoprothrombinemia syndrome with a false-positive test for coagulation factor inhibitors
  • 症例報告 複数の凝固因子インヒビター偽陽性を示したループスアンチコアグラント・低プロトロンビン血症症候群
  • ショウレイ ホウコク フクスウ ノ ギョウコ インシ インヒビター ギ ヨウセイ オ シメシタ ループスアンチコアグラント ・ テイプロトロンビン ケツショウ ショウコウグン

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説明

ループスアンチコアグラント・低プロトロンビン血症症候群(LA-HPS)の1歳男児例を経験した。患児は6ヶ月間の副鼻腔炎の治療後，皮下出血斑と鼻出血を認めた。凝固検査でPT, APTTが延長し，APTTクロスミキシング試験で補正できなかった。凝固因子活性はそれぞれ，第II因子20%, 第VIII因子44%, 第IX因子42.5%, 第X因子59%, 第XI因子4%, 第XII因子10%であった。Bethesda法により複数の凝固因子インヒビターを認めた。希釈ラッセル蛇毒時間結果も加味してLA陽性と判定し，凝固因子インヒビター偽陽性が疑われ，LA-HPSと診断した。患児は無治療にて，発症から2カ月後に自然寛解した。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 53 (7), 716-720, 2012

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (15)*注記

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