感覚性ニューロパチーが先行し,腫瘍寛解後に辺縁系脳炎を発症した抗Hu抗体陽性傍腫瘍性神経症候群の1例

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タイトル別名
  • Following sensory neuropathy, anti-Hu antibody-positive paraneoplastic neurological syndrome presenting with limbic encephalitis occurs after complete remission
  • 症例報告 感覚性ニューロパチーが先行し,腫瘍寛解後に辺縁系脳炎を発症した抗Hu抗体陽性傍腫瘍性神経症候群の1例
  • ショウレイ ホウコク カンカクセイ ニューロパチー ガ センコウ シ,シュヨウカンカイゴ ニ ヘンエンケイ ノウエン オ ハッショウ シタ コウHu コウタイ ヨウセイ ボウ シュヨウセイ シンケイ ショウコウグン ノ 1レイ

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説明

症例は68歳男性である.65歳時から四肢遠位部の感覚障害が徐々に進行し,傍腫瘍性神経症候群をうたがうも悪性腫瘍は指摘できず,ステロイドや免疫グロブリン療法にも反応しなかった.原因不明の感覚性ニューロパチーとして経過をみたが,その後胸部CTで縦隔リンパ節腫大をみとめ,小細胞肺癌と診断された.化学療法を開始し腫瘍の消失をみとめたが,その半年後より記銘力障害が出現した.頭部MRIで海馬周囲に異常信号域をみとめ,抗Hu抗体が強陽性であったことから傍腫瘍性感覚性ニューロパチーと辺縁系脳炎の合併と考えられた.腫瘍消失後に傍腫瘍性辺縁系脳炎を合併した報告例はなく,寛解後も神経障害がおこりえることを認識する必要がある.

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参考文献 (11)*注記

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