下顎歯肉に発症した疣贅型黄色腫の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Verruciform xanthoma Arising in the Mandibular Gingiva: Report of Two Cases

この論文をさがす

説明

疣贅型黄色腫は, 粘膜下固有層の泡沫細胞あるいは xanthoma cell の増殖を特徴とする病変で, 一般的には真の腫瘍ではなく, 反応性変化と考えられている。今回われわれは, 下顎歯肉に発症した疣賛型黄色腫を2例経験したので, その概要に文献的考察を加えて報告する.<br>患者は28歳の男性および61歳の女性で, それぞれ下顎歯肉の腫瘤を主訴に来院した。腫瘤は, ともに境界明瞭, 無痛性, 表面顆粒状で, 炎症症状は認められなかった.乳頭腫の臨床診断のもと, 切除生検を施行した。病理組織学的には, いずれの症例も深部へ伸長した上皮突起間の粘膜固有層内に泡沫細胞 (xanthoma cell) の集積が認められ, 疣贅型黄色腫の病理診断を得た。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (25)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ