大阪南港野鳥園北池塩性湿地における高水温期のCO<sub>2</sub>吸排出特性

書誌事項

タイトル別名
  • CHARACTERISTICS OF CO<sub>2</sub> ABSORPTION AND EMISSION IN THE HIGH WATER TEMPERATURE SEASONS AT THE NORTH SALT MARSH OF OSAKA NANKO BIRD SANCTUARY

抄録

大阪南港野鳥園北池塩性湿地で2012-2014年の高水温期に現地調査を行い,堆積物表面でのCO2吸排出特性を明らかにするとともに本湿地の吸排出量を試算した.堆積物によるCO2吸収フラックスは堆積物温度,Chl.a量,光量子量と強い関連性があり,また,排出フラックスは堆積物温度と地下水位に依存して変化した.湿地のCO2排出量の推定には地下水位との関係が重要で,潮汐変動=地下水位と仮定した場合は2014年5月から9月の排出量が約29 tとなり,実測した地下水位を用いた場合に比べて約2.1倍の過大評価となった.北池塩性湿地全体(約43100m2)の吸排出量を試算した結果,2014年5-9月のCO2吸収量は約23 t,排出量は約14 tであり,実質約9 tのCO2が吸収され,高水温期の本湿地はCO2のSinkとして機能していることが示唆された.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (20)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ