静岡県のカンキツ園におけるミカンハダニ捕食性昆虫の発生量の産地間差異

書誌事項

タイトル別名
  • Regional differences in occurrence of the citrus red mite (<I>Panonychus citri</I>) and their predacious insects in Satsuma mandarin orchards in Shizuoka prefecture
  • 静岡県のカンキツ園におけるミカンハダニと捕食性昆虫の発生量の産地間差異
  • シズオカケン ノ カンキツエン ニ オケル ミカンハダニ ト ホショクセイ コンチュウ ノ ハッセイリョウ ノ サンチ カン サイ

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説明

静岡県東部地区の沼津市のウンシュウミカン産地におけるミカンハダニの発生は2000年から減少傾向を示した。2001~2002年は8月を除く毎月の発生は少なく, 年間を通して本種が発生している中部・西部地区と比べて, その差は有意であった。 東部のウンシュウミカン園では7~8月のミカンハダニ密度上昇に伴いケシハネカクシ類キアシクロヒメテントウ等の捕食性昆虫が増加し, ミカンハダニの密度低下とともに減少した。 起一方, 中部, 西部ではミカンハダニ密度は高いにも関わらず捕食性昆虫は増加せず, ミカンハダニ密度は維持された。 2000~2002年の各地区における殺ダニ剤散布に違いは見られなかったが, 殺虫剤散布は異なった。東部では7月以降にネオニコチノイド剤の散布はほとんど行われなかったが, 中部・西部では8月まで高頻度で散布された。また, 東部では合成ピレスロイド剤は使用されなかったが, 中部では9月に使用頻度が高まった。

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被引用文献 (7)*注記

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