Chemical Alteration of Calcium Silicate Hydrates in Saline Groundwater

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Other Title
  • 海水系地下水中におけるC-S-Hゲルの化学的変質

Description

セメント水和物の化学的変質挙動に海水系地下水成分が及ぼす影響とその要因を明らかにするため、主要構成鉱物であるカルシウムシリケート水和物(C-S-H)を対象に、海水成分(NaCl)濃度をパラメータとした収着実験を行った。NaCl濃度の増加による、Ca成分の溶脱の促進を観察した。熱力学的モデル解析により、Ca成分の溶脱促進は、高Ca/Si比のC-S-Hではイオン強度増大によるC-S-Hの溶解度上昇によりほぼ説明できること、低Ca/Si比のC-S-Hでは、Naと交換によるCa成分の溶脱促進の効果が顕著になることが分った。よって、処分場の化学環境解析では、セメント系材料がほとんど変質していないCa/Si比の高い状態ではイオン強度による溶解度上昇を考えればほぼ十分であり、一方、変質が進みCa/Si比が低くなった場合、溶解度上昇に加えてNaとの交換による溶脱促進を考慮する必要があると考えられる。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680695812480
  • NII Article ID
    130004568271
  • DOI
    10.11561/aesj.2004f.0.557.0
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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