寒冷地におけるサイレージ用トウモロコシの原料生産特性と早晩性品種群の配合に関する研究 : VI.早晩性品種サイレージの飼料価値

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Productivities of Corn as Silage Materials and Cropping Combination of Varieties Different in Maturation Dates for North-eastern Areas of Hokkaido : VI. Nutritive value of silage in varieties differentiated by maturing dates
  • 寒冷地におけるサイレージ用トウモロコシの原料生産特性と早晩性品種群の配合に関する研究-6-早晩性品種サイレージの飼料価値
  • カンレイチ ニ オケル サイレージヨウ トウモロコシ ノ ゲンリョウ セイサン

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説明

第1〜3報において,刈取時に黄熟期に達する早熟性品種は適正な多肥密植栽培により晩生品種とほとんどそん色ない多収となること,またこの場合でも早熟性品種群個有の高い原料品質は保持されることを報告した。これをサイレージとし,めん羊による消化試験を行ったところ,上記結論が概ね妥当であることが示された。つまり,乾物TDN 70%内外の高品質のサイレージの調製には刈取時乾物率30%内外となる早熟性品種の原料を必要とすることが認められた。また早熟性品種は密植によって30〜50%の多収となり,調製されたサイレージは早熟性品種個有の高い発酵品質を示した。新得方式による原料トウモロコシの推定TDN含量は,めん羊によるサイレージの消化試験のTDN含量よりやや高く示され,その程度は晩生品種で大きかった。これは,新得方式は本来サイレージの飼料価値推定のためのものであり,サイレージ発酵中の養分損耗が考慮されていないこと,および晩生品種の茎葉の消化率が低いことによるものと推察された。

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