若い世代の闇の笑い : 人は笑うのか、笑わなければならないのか

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若い世代は、他の世代に比べよく笑っていると言われる。他の世代に比べて楽しいことも多いのかもしれないが、筆者がフィールドワークをしているとそこには少なからず不自然な笑いが見え隠れしていた。笑い合うことで仲間同士、安心し合ったり、実際は「つまらない」と感じているのにも関わらず空気を読んで笑って楽しいふりをしてみたり、まじめな話を避けるためにふざけてばかりいる若者もなかにはいた。これらの笑いは、楽しいから/面白いから笑うというよりもその場の状況や空気に合わせて笑っているように思える。感情はもっと自然であってもいいのではないだろうか。本稿では、若い世代のこうした笑いに着目し、その実態を抽出しつつ、整理し、そこから読み取れる意味を感情社会学の枠組みから考察することが最大の目的である。こうした考察を通して、現代人の笑いのあり方を問い直すことにしたい。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680757540096
  • NII Article ID
    110009840889
  • DOI
    10.18991/warai.21.0_45
  • ISSN
    24239054
    21894132
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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