エージング処理をしていないコーヒー焙煎豆の腸管IgA産生増強効果

  • 鷲家 勇紀
    名古屋製酪株式会社中央研究所バイオ開発室
  • 西川 友章
    名古屋製酪株式会社中央研究所バイオ開発室
  • 藤野 槌美
    名古屋製酪株式会社中央研究所バイオ開発室

書誌事項

タイトル別名
  • Enhancement of Intestinal IgA Production by Non-degassed Roasted Coffee Beans
  • エージング ショリ オ シテ イナイ コーヒー バイセントウ ノ チョウカン IgA サンセイ ゾウキョウ コウカ

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説明

市販のコーヒー焙煎豆は,通常エージング処理が施されている.エージング処理によるコーヒー抽出液中の揮発性成分量の変化を検証した結果,多くの成分に減少が認められた.マウスに,エージング処理時間の異なる焙煎豆の抽出液を投与したところ,エージング処理をしていないコーヒー焙煎豆に最も高い腸管IgA産生増強効果が認められた.関与する成分は2-methylpyrazine,2,5-dimethylpyrazine,2,6-dimethylpyrazineの3成分であり,何れもエージング処理時間の経過と共に減少する成分であった.以上の結果から,エージング処理をしていないコーヒー焙煎豆は,腸管IgA産生増強効果を有することが分かった.またエージング処理は焙煎豆中の有効成分の減少を招き,腸管IgA産生増強効果を弱めることが分かった.

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参考文献 (26)*注記

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