クラフトパルプ蒸解の変遷

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タイトル別名
  • Historical Development of Kraft Pulp Cooking

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説明

わが国の連続蒸解釜は,その多くが1960~1970年台にかけての高度経済成長期に建設された物が多数を占め,稼動30~40年を経ても,依然現役として生産し続けている。設備は年々老朽化してくるが,様々な補修や改造,操業やメンテナンスの工夫を行いながら,競争力を維持している。一方,南米や東南アジアでは近年,大型の最新型連続蒸解釜が次々と稼動し,我々の脅威となっている。<BR>本稿では,過去40年の蒸解法の変遷を紹介する。連続蒸解釜は,コンベンショナル蒸解,修正蒸解,そして近年,Lo―Solids蒸解やCompact蒸解への発展に見られるが如く,収率面,品質面,保守面,省力面等で大きく改良が見られる。蒸解促進剤の方では,AQが広く使用され,空気酸化法のポリサルファイド(PS)も一部使用されており,現在,PS液高濃度化の目的から電解ポリサルファイドが開発中である。我々は,製紙産業,機械メーカー,薬品メーカー,一体となって,蒸解法の改善,発展に努力を惜しまない。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 63 (5), 498-506, 2009

    紙パルプ技術協会

被引用文献 (2)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681492540800
  • NII論文ID
    130004492696
  • DOI
    10.2524/jtappij.63.498
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BD1MXmsVyhsb4%3D
  • ISSN
    18811000
    0022815X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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