道徳教育への宗教的情操教育の貢献可能性-ユング、フランクルの宗教的倫理を手がかりに-

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  • ドウトク キョウイク エ ノ シュウキョウテキ ジョウソウ キョウイク ノ コウケン カノウセイ : ユング 、 フランクル ノ シュウキョウテキ リンリ オ テガカリ ニ

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説明

<p>宗教教育は従来、宗派教育、宗教知識教育、宗教的情操教育に分けられてきた。国公立学校での宗派教育は法で禁じられており、宗教知識教育は国公私立を問わずすべての学校で現になされている。宗教的情操教育は、宗教的情操が人間のありようを大きく左右するとの理解のもと、道徳の学習指導要領にも盛り込まれ、道徳教育の一環として位置づけられているが、国公立の学校現場ではおしなべて実施されていない。本稿では、宗教的情操教育がすべての学校で適切に実施されることが法に十全に適っているとの考えに立って、国公立学校でも可能な、特定の宗教、宗派によらない宗教的情操教育の道徳教育への貢献可能性について、精神科医を本業とし、宗教や倫理にも関心と造詣の深い二人の思想家の宗教的倫理を手がかりに、思想的、理論的レベルで考察する。二人の思想家とは、人間の悪の問題を考え抜いたユング、人間の生の意味について追究したフランクルである。</p>

収録刊行物

  • 道徳と教育

    道徳と教育 334 (0), 29-, 2016

    日本道徳教育学会

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