超新星での元素合成とニュートリノ振動(最近の研究から)

  • 鈴木 俊夫
    日本大学文理学部物理学科
  • 吉田 敬
    東京大学大学院理学系研究科天文学教室
  • 千葉 敏
    日本原子力研究開発機構先端基礎研究センター
  • 梶野 敏貴
    国立天文台理論研究部:東京大学大学院理学系研究科天文学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Nucleosynthesis in Supernovae and Neutrino Oscillation(Current Topics)
  • 超新星での元素合成とニュートリノ振動
  • チョウシンセイ デ ノ ゲンソ ゴウセイ ト ニュートリノ シンドウ

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抄録

超新星における^7Li,^<11>B,^<138>La,^<180>Ta等の元素合成には,ニュートリノ-原子核反応過程が重要な役割を果たす.最近の中性子過剰核を中心とした原子核物理の発展に基づいて新しい殻模型ハミルトニアンを構築し,原子核のスピン応答の記述を改善した.新しいハミルトニアンをニュートリノ-原子核反応断面積の理論計算に適用することによって,超新星で合成される^7Li,^<11>B等の軽元素合成量のより正確な評価が可能となった.物質振動(MSW)効果によって元素合成量がニュートリノ混合角θ_<13>と質量階層に強く依存することを利用して,我々は未知のニュートリノ振動パラメータを決定する新しい方法を提案した.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 67 (1), 49-54, 2012-01-05

    一般社団法人 日本物理学会

参考文献 (26)*注記

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