地上・地下統合浸水解析モデルを用いた輪島市下水道施設の津波による未想定被害の検討

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書誌事項

タイトル別名
  • ESTIMATION OF UNASSUMED TSUNAMI DAMAGE OF SEWER SYSTEM IN WAJIMA CITY BY INTEGRATED OVERGROUND-UNDERGROUND INUNDATION SIMULATION MODEL

抄録

2011年3月11日に発生した東日本大震災は,多くの下水道施設にも大きな被害を与え,下水管渠,人孔,処理場,ポンプ場等が被害を受けた.管路内に滞水,汚泥堆積が起こり,流下機能支障による汚水の溢水や,管路に浸水した津波によるマンホール蓋の飛散も確認された.本研究の目的は,石川県輪島市を対象地として,下水道事業業務継続計画BCPで未想定の,津波による下水道施設の被害の可能性を検討することである.標高および道路データを用いた地表面のモデル化,海岸線のモデル化と流入津波水位データの作成,人孔や管渠データを用いた下水道のモデル化を行い,地上・地下モデルを統合して浸水シミュレーションを行った.その結果,広範囲の管渠において,人孔内の水位が上昇している状態になり,マンホール蓋が飛散する可能性が高まることが示唆された.

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