エックス線CTの最前線

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  • 吉岡 邦浩
    岩手医科大学医学部,放射線医学講座循環器放射線科

書誌事項

タイトル別名
  • The era of ultra-high-resolution computed tomography
  • 特別講演 エックス線CTの最前線 : 超高精細CTの登場と臨床応用
  • トクベツ コウエン エックスセン CT ノ サイゼンセン : チョウコウセイサイ CT ノ トウジョウ ト リンショウ オウヨウ
  • 超高精細CTの登場と臨床応用

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抄録

超高精細CTは,従来のCTと比較して8倍の空間分解能を有する最新鋭のCT装置である.具体的には,超高精細CTの最小スライス厚は0.25mmであり,1画素は0.25×0.25×0.25mmである.この超高精細CTの開発は,NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトとして国立がん研究センターを中心とした研究チームによって始められたが,実用化を目指した研究開発には岩手医科大学も加わり心血管領域を担当した. 超高精細CTではその優れた空間分解能から,診断精度の向上や微細構造の描出が期待されている.冠動脈疾患では,測定誤差が極めて少なく診断精度が高いことが明らかになった.また,大動脈の手術の際に問題となるAdamkiewicz動脈の診断能も有意に高いことが判明した.さらには,従来のCTでは描出が困難であった足(手)指の動脈の描出も可能であることが実証された.

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