ドイツのライプツィヒ動物園における生物多様性教育の取り組みについて,文献調査と現地での面接調査を通して報告した。同園は動物の習性がわかる新しい展示手法を導入し,世界的に注目されていること,教育活動の目標は生物多様性と持続可能性の考え方を伝えることにあること,教育活動の内容は個人的・接近的・直接的なものから全体的・非接近的・間接的なものの順に体系的に組織されていること,生態系の多様性と種の多様性に重点を置いた新奇な施設を設け,来園者がそうした多様性を直接体験できるようにしていることなどがわかった。
日本科学教育学会年会論文集 42 (0), 193-194, 2018
一般社団法人 日本科学教育学会