リポソームDDS製剤開発における免疫系の制御と動態解析の重要性

  • 安藤 英紀
    徳島大学大学院医歯薬学研究部 薬物動態制御学分野
  • 清水 太郎
    徳島大学大学院医歯薬学研究部 薬物動態制御学分野
  • 石田 竜弘
    徳島大学大学院医歯薬学研究部 薬物動態制御学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Importance of Understanding Immune Reaction and Pharmacokinetic on the Development of Liposomal DDS Formulations
  • リポソーム DDS セイザイ カイハツ ニ オケル メンエキケイ ノ セイギョ ト ドウタイ カイセキ ノ ジュウヨウセイ

この論文をさがす

抄録

<p>リポソームは魅力的なdrug delivery system(DDS)キャリアであり,抗がん剤を封入したリポソーム製剤は,既に複数品目が臨床で使用されている。リポソーム製剤を含む抗がん剤の多くは,開発段階で高い抗腫瘍効果を示したものがピックアップされ,前臨床・臨床試験に進むことが多い。しかし,抗腫瘍効果に寄与する腫瘍免疫環境の変動や薬物動態,抗体誘導に伴う副反応の発現など,臨床での薬効・副作用の発現に関わる重要な要因が評価されていない。本稿では,抗がん剤封入リポソーム製剤の開発に資するこれら評価項目の重要性について論じたい。</p>

収録刊行物

  • Oleoscience

    Oleoscience 20 (2), 71-76, 2020

    公益社団法人 日本油化学会

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ