気泡循環対策の必要施設規模指標に関する考察

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タイトル別名
  • STUDY ON FACILITY SCALE INDEX OF BUBBLE CIRCULATION COUNTERMEASURE

抄録

<p> 貯水池水質保全対策の一つである気泡循環施設の基本設計においては経験的な施設規模指標であるk値がダム事業で用いられている.合理的な本対策の設計手法構築に資するために,対策効果の達成に必要なk値について理論的な検討を行なった.貯水池の流動を流入流出や気泡循環による広域水平流も含めて簡易な仮定をおいた上で藍藻類の動態モデルを作成し,藍藻類増殖抑制の可能なk値を求める理論式を得た.この理論式から推定される必要k値に関して現地のダム貯水池条件を考慮して検討を行なった.その結果,従前適用されてきたk値の値は理論的にも妥当であることに加え,流域条件や水質,空気吐出水深に応じて変動する傾向があることが明らかとなった.これらに基づき,今後の工学的な適用方法について考察を行なった.</p>

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