P-2-F01 NICUを有する地域総合病院における在宅重症児の支援の現状と問題点

  • 原島 知恵
    総合病院 日本バプテスト病院 小児科
  • 山川 孔
    総合病院 日本バプテスト病院 小児科

Bibliographic Information

Published
2015
DOI
  • 10.24635/jsmid.40.2_320_1
Publisher
Japanese Society on Severe Motor and Intellectual Disabilities

Search this article

Description

はじめに 当院NICUはベット数9床、人工呼吸器9台を有し、新生児低体温療法やNO吸入療法など施行し、主に外科的疾患を合併しない超低出生体重児や新生児低酸素性虚血性脳症に対応している。当院においても医療的ケアを行う在宅児が増え、訪問診療の重要性が増し、医療入院(感染性疾患など急性疾患やけいれん重積による入院)が増えている。このような在宅児に対する診療の現状および問題点について検討する。 対象 当院に通院中であり、在宅で医療的ケアを施行している児15名(18歳1名含む)。男性5名、女性10名。 方法 対象児の医療的ケア、外来および訪問診療内容、医療入院、レスパイト入院について診療録を後方視的に調査した。 結果 対象児のうち重症心身障害児(者)9名、重症児スコアで超重症児6名、準超重症児2名。呼吸に関して、在宅人工呼吸療法6名(うちNPPV2名)、在宅酸素療法5名、気管切開2名。栄養に関して、経鼻栄養4名、胃瘻5名。基礎疾患は、周産期障害10名、先天奇形症候群4名、神経・筋疾患1名。てんかんの合併6名。訪問診療利用者3名(当院2名、他院1名)。レスパイト入院利用者4名。最近5年間の医療入院(なし5名、あり10名:平均入院回数6回/人、平均入院日数8日/回; 超重症児の平均入院回数9回/人、平均入院日数8日/回)。 考察 対象児のうち在宅人工呼吸療法例が40%、超重症児および準超重症児が53%であり、当院においては、医療的ケアを行う在宅児のうち重症者の割合が大きかった。在宅重症児の医療入院は重症感染症やけいれん重積によるものが多く、またレスパイト入院中に急変し医療入院となるケースや転院するケースもあった。このような医療入院は入院期間が長くなる傾向にあり、ケアにマンパワーを要した。医療的ケアを施行する在宅児の診療をスムーズに行うためには、密な地域連携をおこない柔軟に対応する必要があると考えられた。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top