絶滅の危機に瀕したリュウキュウアユをカワウの食害から回避させる手法の確立 ―奄美リュウキュウアユ蘇生プロジェクト―

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タイトル別名
  • Establishing a technique to prevent great cormorant from foraging for the Ryukyu-ayu ―Project for rescuing Ryukyu-ayu harboring on Amami-oshima Island―

抄録

<p>絶滅が危惧される奄美大島産リュウキュウアユについて,2019年5月時点で過去最低の溯上個体数を記録したため,近年の来島数が増加傾向にあるカワウによる捕食の防除が喫緊の課題として浮上した.リュウキュウアユの産卵親魚の保護を目的に,本種の産卵期間を通じて,河道直上に複数の黒いナイロン糸をはりめぐらせる「テグス張り」を実施した.その結果,川床にはリュウキュウアユの産着卵が観察され,翌年の溯上量も例年の変動の範囲内に収まった.このことから,奄美大島における「テグス張り」は,リュウキュウアユをカワウの食害から回避させる手法として,その有効性が実証された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390289553400302720
  • NII論文ID
    130008095013
  • DOI
    10.32215/pronatura.30.0_57
  • ISSN
    21897727
    24320943
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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