The clinical ethical issues in the field of reproductive medicine without psychological counseling

  • Mizuno Rei
    名古屋大学大学院人文学研究科哲学倫理学コース 名古屋市立大学
  • Irizawa Hitomi
    兵庫医科大学先端医学研究所(細胞・遺伝子治療部門) 順天堂大学大学院医学研究科病院管理学

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  • カウンセリング不在の生殖医療にみられる倫理的問題点

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<p> 現在,生殖医療の臨床においてカウンセリングは必須とされていないが,生殖医療に関わる当事者(医療者,不妊治療経験者,配偶子提供により生まれた出生児)を対象とするインタビュー調査を行ったところ,DC(donor conception)や性機能に障害を抱えるケースにリプロダクティブ・ライツが侵害され得るケースが散見された。そして,そのようなケースでは,養育段階における出生児の福祉や利益が侵害されるという倫理的問題が生じる懸念がある。このような問題の背景には,患者が挙児への強いプレッシャーを感じていたり,「子を得られれば幸せになれる」と妄信し,治療の先に続く育児や夫婦関係を見据えた長期的視野を失っていることが挙げられる。</p><p> このような倫理的問題を解決するために,患者自身が抱えている困難に向き合った上で生殖に対する自己決定権を行使できるよう,不妊治療の担当医がメンタルヘルスケアの専門職と連携し,患者の支援をおこなう必要性があることを提起した。</p>

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