植栽密度がスギ植栽木と周囲の植生の競合状態に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of planting density on growth of sugi (Cryptomeria japonica) trees and competing vegetation
説明
<p>低密度植栽は再造林コストを削減する手段のひとつに挙げられている。しかし、植栽密度を低くした場合、林冠閉鎖の遅れにより競合植生が繁茂し、保育作業量が増加する可能性が指摘されている。本研究では、植栽密度の異なる試験区を設けた東北地方のスギ若齢林において、植栽木の樹高と樹冠幅、競合植生高、植栽木と植生の競合状態を調べ、植栽密度との関係について検討した。6〜7年生の3林分は下刈り終了後1〜4年、11年生の1林分は除伐後1年の時点で調査を実施した。6〜7年生林分では、植栽木の平均樹高は最大で3m 程度にとどまった。これらの林分では、植栽木の樹冠幅、競合植生高、植栽木の樹冠の露出状況のいずれも、植栽密度との関係は認められず、むしろ下刈り終了後の経過年数の影響が大きかった。一方、平均樹高が5〜8mに達していた11年生林分では、植栽密度が高いほど競合植生高が有意に低く、競合植生の成長が抑制されていた。これらの結果を踏まえ、下刈り・除伐スケジュールと植栽密度の望ましい組み合わせについて議論する。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 84-, 2021-05-24
一般社団法人日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290088582138880
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- NII論文ID
- 130008118079
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可