Basic Framework of Industrial Relations and Its Problems at Key Industry of Japan : A case study of TOYOTA MOTOR CORPORATION

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  • 基幹産業における労使関係の基本的枠組みとその現代的課題 : トヨタ自動車における事例研究
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本研究では、先づトヨタの労使関係を日本的労使関係の一つのスタンダードとして認識している。そして、その歴史的形成過程を分析する中から、「協調的労使関係」の本質、すなわち労使相互信頼を基本にそれぞれの目的を互いの協力により実現するという、一見矛盾する概念「労使対等」と「労使協調」を止揚する考え方の形成と、それに基く労働組合の経営権に対する実質的な職場規制機能を明らかにする。その上で、労働組合の組織率や求心力の低下など、広く一般化している労働運動退潮の真因を、運動理念の形骸化すなわち職場活動の不全によってもたらされる組合員ニーズからの乖離に求め、そのための処方箋として労働組合運動の原点すなわち組合員ニーズに基く民主的な労働運動の再構築と、組織求心力の要としてのビジョン提示の必要性を提言するものである。

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