機械学習アプローチの臨床応用—デジタル革新がもたらすメンタルヘルスケアの新たな形—

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書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Applications of Machine Learning: A Novel Approach to Mental Health Care Driven by Digital Innovation

抄録

<p>機械学習は、近年注目を集めている人工知能技術の一分野であり、問題に対して最適な解決策に到達するための方法やパラメータを自動的に決定する計算戦略である。このアプローチでは、多次元データセットに内在する規則性を発見することによって、個人の状態に焦点を当てた予測モデルを構築することができる。そのため、認知行動療法をはじめとした臨床実践において、アセスメントの効率化・精緻化や、最適な介入方法の選定に寄与する可能性がある。そこで本論文では、まず機械学習アプローチの枠組みや、統計学との違い、そしてその特長を概観する。加えて、これまでのメンタルヘルス領域において、機械学習アプローチが適用されている主な研究テーマを整理したうえで、臨床心理学および認知行動療法研究に寄与しうる活用例を紹介する。最後に、機械学習アプローチの限界に触れながら、今後の応用可能性について論じる。</p>

収録刊行物

  • 認知行動療法研究

    認知行動療法研究 48 (1), 23-33, 2022-01-31

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390291767823243264
  • NII論文ID
    130008087691
  • DOI
    10.24468/jjbct.20-040
  • ISSN
    24339040
    24339075
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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