足底に生じた Desmoplastic melanoma の 1 例

  • 井上 慶一
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 一木 稔生
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 伊東 孝通
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 王 黎亜
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 増田 遥
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 武 信肇
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 辻 学
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
  • 中原 剛士
    九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Desmoplastic Melanoma on the Sole
  • ソクテイ ニ ショウジタ Desmoplastic melanoma ノ 1レイ

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説明

<p>76 歳,女性。7~8 年前より左足底の黒色斑を自覚した。徐々に拡大したため当科に紹介された。左足底から足縁にかけて境界不明瞭な 50×60 mm の黒色斑があり,一部びらんを伴っていた。皮膚生検で,悪性黒色腫の診断となり,びらん部周辺は 1 cm,そのほかは 5 mm マージンで切除した。病理組織検査では表皮と真皮に異型メラノサイトが胞巣状に増殖し,一部の真皮下層で膠原線維の増加と異型な紡錘形細胞の増殖がみられた。免疫組織化学染色では表皮と真皮の異型メラノサイトは S-100 蛋白,SOX10,HMB45,Melan A,PRAME が陽性を示した。真皮の一部にみられた異型な紡錘形細胞は HMB45,Melan A,PRAME は陰性であったが,S-100 蛋白,SOX10 が陽性であり,紡錘形異型メラノサイトと考えた。以上より,自験例を Desmoplastic melanoma(以下 DM)と診断した。DM は無色素性の紡錘形腫瘍細胞が主体として増殖するため,肉眼的に黒色を示さず,臨床像からの診断は困難である。病理組織検査では真皮内に紡錘形異型メラノサイトの増殖,間質に膠原線維の増加を伴い,免疫組織化学染色では S-100 蛋白,SOX10 の陽性率が高い。リンパ節転移や遠隔転移は少ないが局所再発率は高く,術後補助療法として放射線照射や化学療法が有用であるとする報告もある。</p>

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 87 (4), 356-360, 2025-08-01

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (6)*注記

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