地域在住高齢者における口腔に関する質問紙調査と口腔機能検査結果との相違について

  • 奥 菜央理
    九州大学病院高齢者歯科・全身管理歯科
  • 水谷 慎介
    九州大学大学院歯学研究院附属OBT研究センター 九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座高齢者歯科学・全身管理歯科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Questionnaire-based and Objective Oral Function Assessments in Older Adults: Their Level of Agreement
  • チイキ ザイジュウ コウレイシャ ニ オケル コウコウ ニ カンスル シツモンシ チョウサ ト コウコウ キノウ ケンサ ケッカ ト ノ ソウイ ニ ツイテ

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説明

<p> 高齢者における口腔機能の低下は低栄養状態を引き起こすことがあるため,早期の予防的介入が重要である.本研究では,口腔に関する質問紙調査の結果と,歯科医療従事者による口腔機能検査の客観的評価との間に,どの程度の相違が存在するのかを検討した.対象は,地域在住高齢者400名(平均年齢72.6±3.9歳)とした.口腔に関する質問紙調査では,6つの質問項目(「何でも嚙んで食べることができる」「半年前に比べて硬いものが食べにくくなった」「お茶や汁物でむせることがある」「食べこぼすことがある」「柔らかいものばかり食べる」「滑舌が悪い,舌が回らないことがある」)が含まれていた.口腔機能の客観的な評価として,咀嚼能力,舌圧,および舌口唇運動機能を評価した.質問紙調査と口腔機能検査の対象者の一致度を評価するために,感度および特異度を算出した.その結果,咀嚼能力に関連する質問項目「何でも嚙んで食べることができる」および「半年前に比べて硬いものが食べにくくなった」に対する感度/特異度は0.53/0.81および0.60/0.83であった.一方,それ以外の質問項目と口腔機能検査の組み合わせでは感度が0.50を下回っていた.感度,特異度は高くないが,「何でも嚙んで食べることができる」および「半年前に比べて硬いものが食べにくくなった」は,咀嚼能力検査の代替手段となり得る可能性が示唆された.</p><p></p>

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