2010年宮崎県口蹄疫を事例とした感染リスク評価指標の構築と防疫支援への応用

書誌事項

タイトル別名
  • Development of an Infection Risk Assessment Index Based on the 2010 Foot-and-Mouth Disease Outbreak in Miyazaki Prefecture and Its Application to Disease Control Support
  • 2010ネン ミヤザキケン コウテイエキ オ ジレイ ト シタ カンセン リスク ヒョウカ シヒョウ ノ コウチク ト ボウエキ シエン エ ノ オウヨウ
公開日
2026-01-20
DOI
  • 10.1252/kakoronbunshu.52.15
公開者
公益社団法人 化学工学会

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説明

<p>畜産業における伝染病の蔓延は,深刻な経済的損失と社会的混乱を引き起こす.本研究は,2010年に宮崎県で発生した口蹄疫の事例を基に,農場間の空間的関係,飼養規模,動物種といった複数要因を統合的に考慮した「潜在的感染リスク指数(Potential Infection Risk Index: λ)」を構築し,感染の有無にかかわらず農場単位でのリスクを定量的に評価する手法を提案する.統計分析により,λは感染農場と未感染農場の間で有意差を示し,感染源からの距離に応じてその差異が拡大する傾向が確認された.これにより,感染の広がりは地理的近接性に加えて農場の構造的特性に強く依存することが示唆された.さらに,λを用いて感染リスクの高い農場を客観的かつ定量的に特定でき,防疫資源の優先的配分や飼養衛生管理基準の柔軟な運用といった実践的課題への対応が可能となる.加えて,農場移転を想定したケーススタディでは,λの低下によりリスク軽減効果が確認され,λが防疫的・経済的に合理的な意思決定支援指標として有用であることが実証された.今後は,λの可視化・操作性を備えた支援ツールとしての実装を進めることで,防疫判断の迅速化・高度化が期待される.</p>

収録刊行物

  • 化学工学論文集

    化学工学論文集 52 (1), 15-20, 2026-01-20

    公益社団法人 化学工学会

参考文献 (13)*注記

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