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- 宇井 美代子
- 玉川大学
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- 藤井 恭子
- 関西学院大学
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- 石金 浩史
- 専修大学
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- 久保(川合) 南海子
- 愛知淑徳大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Reconstruction of Researcher Identity Along Life Stages
- 「回帰」から「再編」へ
- From "Regression" to "Reconstitution"
- 公開日
- 2025
- DOI
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- 10.4992/pacjpa.89.0_11
- 公開者
- 公益社団法人 日本心理学会
説明
<p>妊娠・出産を経験した女性は、ホルモンの急激な上昇と生物学的な適応を伴う。ぼんやりして集中できない,子どものことばかり気になるという出産後の認知的な特徴は一般に「マミーブレイン」と呼ばれ,女性ホルモンが脳神経系に与える影響を示している。妊娠がヒトの脳に及ぼす影響についてHoekzema, E. et al.(2016)は,出産後には母性的な注意・関心(例:子どもの泣き声への感受性)が高まることを示し,母子の愛着を生みだす源泉であるとした。しかし同時に抽象的・理論的な関心よりも具体的・実践的・感情的な関心が強化されるという傾向が出ることもあり,これは女性研究者にとって自らの興味関心に高く動機づけられることや長時間の集中・論理的思考を維持するうえで大きな妨げともなる。一方,O'Reilly (2020)などのフェミニズム系研究では,「母になること」が研究者としての自己理解や研究関心に影響を与える過程を描き出し,妊娠・出産を通じて研究対象の選択や問いの立て方に新たな視点(ケア,依存,時間の使い方など)を持ち始めることがあると報告されている。妊娠・出産・育児を「キャリアの中断」や「研究のパフォーマンス低下」ではなく,「研究の意味づけや価値観の再調整」として捉えるべきだとするこうした知見は,女性研究者をエンカレッジし,組織マネジメントへのメッセージともいえる。しかし,先述したような集中力の断絶や,子育ての実務と研究時間の両立の困難さといった時間資源の制約のなかで自らの研究者としてのあり方に積極的価値を見出せる女性研究者ばかりではない。加えて,同様の経験を共有できる同僚の不在,研究コミュニティからの疎外などの環境的孤立が重なることで,アーリーキャリアの頃に構築したはずの「研究者アイデンティティ」が保てなくなり,育児後にも研究活動から遠ざかると予想される。こうした「研究者アイデンティティの再構築」をめぐる危機を女性研究者はどう乗り越えていくのか,そして女性研究者をパートナーにもつ男性研究者や管理職経験のある男性研究者は彼女たちの危機にどのようなどのような眼差しをもつのか。本シンポジウムでは,女性/母であることが研究者としてのアイデンティティに与える影響を,認知科学,生涯発達心理学,男性研究者の視点から多面的に検討し,女性研究者の研究活動の持続可能性や支援の在り方を再考したい。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 89 (0), 11-, 2025
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390307501747579904
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可
