書誌事項
- タイトル別名
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- Amoxicillin for the treatment of early syphilis
- ソウキ バイドク ニ オケル アモキシシリン ノ チリョウ セイセキ
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説明
梅毒治療の第一選択はベンザチンペニシリンGの筋注であるが、本邦では利用できず代替レジメンとしてアモキシシリンの経口投与が推奨されている。しかし、このレジメンに関するエビデンスは乏しい。今回我々は、当院で診断・治療した早期梅毒症例158例を対象に、アモキシシリンの有効性を検討した。診断時のRPRが8.0 R.U.以上の105例のうち、治療開始6ヶ月でRPRの値が4分の1未満まで低下した症例は104例(99.0%)だった。また、診断時のRPRが8.0 R.U.未満の53例のうち、治療開始6ヶ月でRPRが陰性化(1.0 R.U.未満まで低下)した症例は49例(92.5%)だった。早期梅毒に対するアモキシシリンの経口投与は良好な治療成績を示した。
収録刊行物
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- 日本性感染症学会誌
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日本性感染症学会誌 29 (1), 73-75, 2018-09-30
一般社団法人日本性感染症学会