訪問看護師が実施している在宅認知症高齢者の疼痛マネジメント

  • 安藤 千晶
    東北大学大学院医学系研究科保健学専攻老年・在宅看護学分野
  • 菅野 雄介
    国立がん研究センター先端医療開発センター精神腫瘍学開発分野
  • 鈴木 晶子
    医療法人財団健和会北千住訪問看護ステーション
  • 高橋 文代
    医療法人財団健和会北千住訪問看護ステーション
  • 小川 朝生
    国立がん研究センター先端医療開発センター精神腫瘍学開発分野

書誌事項

タイトル別名
  • Pain Management of Community-dwelling Older Adults with Dementia Practiced by Visiting Nurses

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抄録

<p>訪問看護師が行っている,在宅で生活する認知症高齢者に対する疼痛マネジメントの内容を明らかにすることを目的とし,10名の訪問看護師を対象に半構造化インタビューを実施,質的帰納的に分析した.その結果24のサブカテゴリー,8のカテゴリーが得られた.訪問看護師は標準的な認知症高齢者の疼痛マネジメントに加え,在宅看護のヘルスアセスメントの特性から生活全体を視野に入れた疼痛マネジメントを実施していた.また自らの訪問時の情報に加え,家族や他職種から得た情報から,利用者の生活全体を想像し総合的にアセスメントする視点が重要であり,多職種でアセスメントの視点と情報を共有する工夫が求められていることが示唆された.さらに訪問看護師は疼痛の存在が明確でなくとも,疑われる場合は薬物・非薬物療法を実施し,平常時の日常生活の行動変化から疼痛評価を実施していた.今後全国調査により疼痛マネジメントの実際を明らかにする必要がある.</p>

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参考文献 (21)*注記

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