ラットに対するチオウレア誘導体および塩酸キニーネの味覚効果

書誌事項

タイトル別名
  • Taste effectiveness of thiourea derivatives and quinine hydrochloride presented as baits in rats

説明

<p>3種のチオウレア誘導体PTU,TSZ,BSおよび塩酸キニーネの固型餌をウイスター系ラットに提示し,2皿選択法により,味閾値,味識別閾値,味拒否閾値を測定した.味覚効果の指標として用いられる味識別閾値の大きさは次のようになった.:PTU 24×10-3±14×10-3,TSZ 14×10-3±16×10-3,BS 39.6×10-3±35.6×10-3,QU 8.6×10-3,±8.4×10-3.これらの値に有意差は認められなかった.</p><p>固型餌とすることで, QU, PTU,TSZの味神経に対する不快な味刺激効果は弱められた.そのため,毒性の弱いQUでは固型餌の味識別閾値は水溶液のそれの80倍も増大した.しかし,毒性の強いPTU,TSZ,BSでは速い毒作用速度,毒性の強さや毒性に対する感受性の大きな個体差が固型餌としたときの味識別閾値の著しい変動を抑制した.これらの要因により,供試化合物を固型餌としたときの味識別閾値間に有意な差が生じなかったものと推測された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238105672960
  • NII論文ID
    110007332329
  • DOI
    10.24486/pestologygakkaishi.9.1_1
  • ISSN
    24321532
    09167382
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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