-
- MAKINO Hiroki
- 京都大学大学院人間・環境学研究科 日本学術振興会特別研究員
Bibliographic Information
- Other Title
-
- フリッツ・イェーデの音楽観における共同性
- フリッツ・イェーデの音楽観における共同性 : 共同の音楽実践とその目的設定をめぐって
- フリッツ ・ イェーデ ノ オンガクカン ニ オケル キョウドウセイ : キョウドウ ノ オンガク ジッセン ト ソノ モクテキ セッテイ オ メグッテ
- The communal practice of music and its aim
- 共同の音楽実践とその目的設定をめぐって
Search this article
Abstract
<p>本稿では、ドイツの音楽教育家フリッツ・イェーデ(Fritz Jöde, 1887–1970)の音楽観にみられる共同性のあり方を、彼の著作にみられる「共在(Beieinander)」と「統一性(Einheit)」という二つの語をもとに考察する。「共在」の位相における音楽表現の目的は、音楽実践を契機として、様々な人々が集い、対話が生まれることにあった。この位相は、 多様性を重視するポリフォニー的思考によって成り立っており、いわゆる今日のコミュニティアート的実践に類似する点が多く見受けられる。一方、「統一性」の位相では、まずドイツ民族の統合が目的として設定され、ドイツ民族の一体化と同化を進めるための求心力として、音楽表現の目的が規定された。イェーデが共同の音楽表現に求めたこの二つの異なる 目的は、音楽表現の目的意識に関して、われわれの認識に今なお再考を迫るものであるように思われる。</p>
Journal
-
- Bulletin of the Japan Music Expression Society
-
Bulletin of the Japan Music Expression Society 15 (0), 1-18, 2017-11-30
Japan Music Expression Society
- Tweet
Keywords
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390566775136550144
-
- NII Article ID
- 130007847108
-
- NII Book ID
- AA12018315
-
- ISSN
- 24351067
- 13489038
-
- NDL BIB ID
- 028788354
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- Abstract License Flag
- Disallowed