脂肪由来間葉系幹細胞を用いた腎疾患治療

  • 古橋 和拡
    名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座腎臓内科学
  • 丸山 彰一
    名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座腎臓内科学

書誌事項

タイトル別名
  • Therapeutic Application of Adipose Derived Mesenchymal Stem Cells for Kidney Diseases
  • 医学と医療の最前線 脂肪由来間葉系幹細胞を用いた腎疾患治療
  • イガク ト イリョウ ノ サイゼンセン シボウ ユライ カンヨウケイ カンサイボウ オ モチイタ ジンシッカン チリョウ

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抄録

<p>間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell:MSC)は,細胞治療に使用されている細胞のなかでも研究が積極的に行われている細胞の1つである.MSCは,免疫調整能・抗アポトーシス・再生促進といった多面的な作用を有しており,さまざまな疾患に治療応用が期待され,臨床応用が進んでいる.日本においては,再生医療に関して,世界に先駆けて新たに法整備がなされたことで,MSCを利用した再生医療の臨床応用が加速的に進み,有望なMSC治療開発の場として世界から注目されている.本稿では,広がりをみせるMSC研究に対して,基礎的側面と臨床的側面からMSC研究の現状と問題点について検討し,さらに,今後の課題と将来性について考察する.今後,臨床試験で得られた結果と基礎研究から得られた結果をお互いにリンクさせながら,MSCの研究が加速的に進むことを期待する.</p>

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参考文献 (10)*注記

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