対側閉塞例に対して,術中モニタリング下に遠位バルーンプロテクションで CAS を施行した1 例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of CAS Using Intraoperative Monitoring for Carotid Artery Stenosis with Contralateral Carotid Occlusion
  • タイソク ヘイソクレイ ニ タイシテ,ジュッチュウ モニタリング カ ニ エンイ バルーンプロテクション デ CAS オ シコウ シタ 1レイ

この論文をさがす

説明

<p>【目的】対側閉塞を有する頚部内頚動脈狭窄症例の carotid artery stenting(CAS)において,術中モニタリングが有用であった 1 例を経験したので報告する.【症例】68 歳男性.両側の頚部内頚動脈狭窄症を指摘されていた.3 年後に行った頚動脈エコー検査で左頚部内頚動脈閉塞および右頚部内頚動脈狭窄の進行を認め,精査の結果,CAS の適応ありと判断された.プラーク診断で不安定プラークと判断され,遠位バルーンプロテクションを使用した CAS を計画し,somatosensory evoked potentials および near-infrared spectroscopy の術中モニタリング下に試験遮断を行い,虚血耐性がない場合は遠位フィルタープロテクションに変更する方針とした.錐体部ではなく頚部での内頚動脈遮断の場合は,モニタリングの所見より短時間の虚血耐性が担保されているものと判断し,バルーンプロテクションで CAS を行った.【結論】対側閉塞を有する頚部内頚動脈狭窄症例の CAS において,術中モニタリングが有用であった.</p>

収録刊行物

  • 脳血管内治療

    脳血管内治療 6 (3), 141-147, 2021

    特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ