<資料>新生児集中治療室で子どもを亡くした親の体験 : 重篤な先天性心疾患の治療選択に伴う親の重圧と子どもと共に過ごした時間を肯定する思い

書誌事項

タイトル別名
  • The experience of the parent who lost the child at neonatal intensive care unit : pressures associated with of treatment options of serious congenital heart disease and the parents' reflections on the time spent with their child
  • 新生児集中治療室で子どもを亡くした親の体験 : 重篤な先天性心疾患の治療選択に伴う親の重圧と子どもと共に過ごした時間を肯定する思い
  • シンセイジ シュウチュウ チリョウシツ デ コドモ オ ナクシタ オヤ ノ タイケン : ジュウトク ナ センテンセイシン シッカン ノ チリョウ センタク ニ トモナウ オヤ ノ ジュウアツ ト コドモ ト トモニ スゴシタ ジカン オ コウテイ スル オモイ

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抄録

本研究では,NICUで重篤な先天性心疾患をもつ幼い子どもを亡くした親にとって,出生から死別までの経験において今でも重要に思うことを明らかにすることとした。研究対象はNICUを退院せずに死亡した子どもの親とし,9名の協力を得た。データ収集は半構造化面接とし,分析は内容分析とした。\r 結果,親が今でも重要に思うことは,治療選択に対する思いとして〈積極的な侵襲的治療選択に対する信念〉,〈自身が選択してきた治療内容に対する葛藤〉,死別後に湧いてきた親としての新たな思いとして〈わが子とわが子との生活が誇り〉,〈これからも親であり続ける〉,〈幸せを教えてくれるわが子〉,〈わが子と心はつながり続ける〉であった。\r 医療者は,親としての思いや治療に関する信条の理解に努め,それらに配慮しながら親が熟慮の上の意思決定ができるよう支援すること,親・家族ができる限りケアに参加できるよう後押しする姿勢や環境作りが重要である。\r

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