医療・福祉・教育の困難と22q11.2欠失症候群をもつ子の養育者の心の健康

  • 森島 遼
    東京大学大学院医学系研究科精神医学 公益財団法人医療科学研究所
  • 熊倉 陽介
    東京大学大学院医学系研究科精神保健学
  • 宇佐美 慧
    東京大学大学院教育学研究科
  • 金原 明子
    東京大学大学院医学系研究科精神医学
  • 田中 美歩
    東京大学大学院医学系研究科精神医学 東京大学国際高等研究所ューロインテリジェンス国際研究機構
  • 大河内 範子
    東京大学大学院医学系研究科精神医学
  • 中島 直美
    東京大学大学院医学系研究科精神医学 東京大学国際高等研究所ューロインテリジェンス国際研究機構
  • 濱田 純子
    東京大学医学部附属病院こころの発達診療部
  • 小川 知子
    東京大学医学部附属病院こころの発達診療部
  • 安藤 俊太郎
    東京大学大学院医学系研究科精神医学
  • 田宗 秀隆
    東京大学大学院医学系研究科精神医学
  • 中原 睦美
    東京大学大学院医学系研究科精神医学 鹿児島大学大学院臨床心理学研究科
  • 神出 誠一郎
    東京大学大学院医学系研究科精神医学
  • 金生 由紀子
    東京大学医学部附属病院こころの発達診療部 東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻こころの発達医学
  • 田中 恭子
    国立研究開発法人国立成育医療研究センター こころの診療部 児童・思春期リエゾン診療科
  • 平田 陽一郎
    東京大学大学院医学系研究科小児科学
  • 岡 明
    東京大学大学院医学系研究科小児科学
  • 笠井 清登
    東京大学大学院医学系研究科精神医学 東京大学国際高等研究所ューロインテリジェンス国際研究機構

Description

<p>22q11.2欠失症候群(22q11DS)の子を持つ親は,症候群に関連する複数の併存症(多疾病罹患)のケアだけでなく,支援者の理解不足や支援制度不足により困難を抱えている可能性がある。本研究では医療・福祉・教育の困難と親の心の健康の関連を調べた。22q11DSを持つ子の親を対象に横断調査を行った。125名の親(母親91.2 %,平均44歳)から,医療・福祉・教育の困難,精神的不健康(Kessler 6),子の併存疾患数等の回答を得た。重回帰分析の結果,子の併存疾患数を調整後,複数の医療機関への受診の困難(β=0.181, p<0.05),福祉スタッフの理解不足や支援制度の不足(β=0.220-0.316, all p<0.05)が,親の精神的不健康と関連していた。子が教育機関に通っている年齢に限定した群(N=84)では,教室での不適切な対応や,教育サービスと利用者ニーズのミスマッチが,精神的不健康と関連していた(β=0.222-0.296, all p<0.05)。22q11DSの多疾病罹患だけでなく,医療・福祉・教育の困難が親の心の健康に影響を与えることが示唆された。</p>

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