高分解能沿岸海洋モデルの粒子追跡による黒潮への黒潮内側域水塊移流の評価

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of coastal waters advected to the Kuroshio based on particle-tracking experiments with a high-resolution coastal ocean model
  • コウブンカイノウ エンガン カイヨウ モデル ノ リュウシ ツイセキ ニ ヨル クロシオ エ ノ クロシオ ウチガワイキスイカイ イリュウ ノ ヒョウカ

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説明

<p>貧栄養である黒潮でも,黒潮内側域の水塊移流がプランクトン現存量や生産力を増大させる可能性が指摘されているが,情報が限られている.そこで本研究では,高分解能沿岸海洋モデルにおける粒子追跡実験により,黒潮へ移流する黒潮内側域の水塊の供給源および移流過程を再現した.黒潮フロントで頻発する蛇行や渦などの擾乱に遭遇することで,黒潮内側域から黒潮域への水塊移流が励起されていた.沿岸水の供給源としては,トカラ海域での定常的な移流が最も大きく,東シナ海での冬期から春期の移流も貢献した.黒潮内側域から黒潮域への動物プランクトン移流量は,黒潮内での動物プランクトン輸送量の2–44%に相当し,九州南方海域から九州東方海域での移流が貢献した.黒潮内側域から移流する動物プランクトンの生物量は,黒潮内の動物プランクトンの成長による増分に匹敵し,黒潮における魚類群集の餌要求を支えている可能性がある.</p>

収録刊行物

  • 水産海洋研究

    水産海洋研究 86 (4), 153-165, 2022-11-25

    一般社団法人 水産海洋学会

被引用文献 (1)*注記

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