抗HLA抗体陽性患者に対する心臓移植周術期脱感作療法の経験

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説明

<p>心臓移植レシピエント候補の中でもpanel reactive antibody (PRA)高値の症例は、ドナー特異的抗HLA抗体(DSA)を生じやすく、移植後の拒絶反応リスクが高いことが想定される。</p><p>当院では、心臓移植を施行した61例のうち、4例(男性1例、女性3例)に周術期の脱感作療法を施行した。いずれもhigh PRAかつpreformed DSA陽性の症例であった。プロトコールとして、全例で移植術直前に血漿交換と免疫グロブリン投与を併用した。移植後の経過として、1例で急性期にgrade 1R/2の細胞性拒絶反応を認めたが、抗体関連拒絶反応を発症した症例はなく、心機能低下を来した症例もなかった。</p><p>当院でのhigh PRA症例に対する周術期脱感作療法は安全に施行でき、術後に問題となる拒絶反応も見られなかった。注意して長期経過を観察する必要がある。また、本邦では血漿交換や免疫グロブリン療法、さらにはリツキシマブといった治療は心臓移植における脱感作療法に対しては保険適応外であり、治療の有効性・必要性について今後も検証が必要である。</p>

収録刊行物

  • 移植

    移植 58 (Supplement), s197_1-s197_1, 2023

    一般社団法人 日本移植学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581148791794432
  • DOI
    10.11386/jst.58.supplement_s197_1
  • ISSN
    21880034
    05787947
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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