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説明
<p>【はじめに】凝固能の評価のために手術前には凝固能検査を行うことが一般的である.今回,脊椎手術の術中・術後の止血に難渋し発覚した血小板機能異常症の1例を経験したため報告する.【症例】74歳男性,間欠跛行を主訴に当院受診され,MRI検査にてL3/4/5に変性すべり症に伴う腰部脊柱管狭窄症を認めた.腰椎固定術を施行し,術中に軟部組織からの出血が多く止血に難渋し,また術後ドレーンや創部からの多量の出血を認めた.過去にも当院で腰部脊柱管狭窄症に対して椎弓切除術施行した際に術後血腫を認め血腫除去術を施行していた.父親も痔核術後に大量出血で逝去した家族歴があるため遺伝性血液凝固異常があると考えられた.精査の結果,遺伝性の血小板機能異常症の診断となった.【考察】脊椎手術の術中・術後の止血に難渋し発覚した血小板機能異常症の1例を経験した.家族歴があり術中術後の止血に難渋する場合は血小板機能異常症を考慮する必要がある.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 73 (3), 415-420, 2024-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390583647826189696
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可

