フレイル高齢者に対する個別運動と集団運動による効果の相違の検証―ランダム化比較試験―

  • 立石 麻奈
    鹿児島大学医学部保健学科 国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター老化疫学研究部
  • 赤井田 将真
    鹿児島大学医学部保健学科 鹿児島大学大学院保健学研究科
  • 谷口 善昭
    九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科 鹿児島医療技術専門学校理学療法学科
  • 木内 悠人
    鹿児島大学大学院保健学研究科 国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター予防老年学研究部
  • 白土 大成
    鹿児島大学医学部保健学科 鹿児島大学大学院保健学研究科
  • 牧迫 飛雄馬
    鹿児島大学医学部保健学科

書誌事項

タイトル別名
  • The difference in effect between individual exercise and collective exercise in older adults with frailty-A randomized controlled trial-

この論文をさがす

説明

<p>目的:フレイルの予防・改善を目的とした運動介入において個別運動または集団運動といった運動の実施形態の違いは異なった効果をもたらすことが考えられる.本研究は地域在住のフレイルおよびプレフレイル高齢者を対象に運動介入形態の違い(個別または集団)が心身機能に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.方法:フレイルまたはプレフレイルを有する高齢者21名(平均77.1±3.3歳,女性90.5%)を個別群11名と集団群10名にランダムに割りつけ,週1回90分の運動を12週間実施した.個別群はトレーニングマシンを使用して行う筋力トレーニングを含むマルチコンポーネント運動プログラム,集団群は椅子座位中心,自重での筋力トレーニングを含むマルチコンポーネント運動プログラムを実施した.評価項目は身体組成,身体機能,認知機能とした.介入前後の比較および,群間における変化率の比較を行った.結果:介入前後の比較において個別群でBMI(p=0.03),体脂肪量(p<0.01)で有意な減少が認められ,5回立ち座り(p<0.01),歩行速度(p=0.02)が有意に改善した.集団群では,5回立ち座り(p<0.01),情報処理機能(p=0.03)で有意な改善が認められた.群間における変化率の比較では5回立ち座りにおいて個別群は集団群と比較して有意な改善が認められた(p=0.01).結論:運動の実施形態に関わらず,身体機能の改善が示され,個別群のみでBMI,体脂肪量の減少,集団群のみで認知機能の改善がみられた.フレイルおよびプレフレイル高齢者における運動介入において運動の実施形態による効果の特性を考慮することは,個人の背景に則した運動プログラム作成の一助になりうる.</p>

収録刊行物

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ